Inscription(碑文)万葉歌碑めぐり



碑番号(11)
−巻十三の三二二二−
書・久松潜一
(国文学者)
 

三諸は人の守る山 本べはあしび花咲き

末べはつばき花咲く うらぐはし山ぞ 泣く兒守る山

(みもろはひとのもるやま もとべはあしびはなさき
 うらべはつばきはなさく うらぐはやまぞ なくこもるやま)



(歌の大意)
三諸山(三輪山)は人がみだりに立ち入ることなく、大切に一木一草を守ってきている山である。
この山の麓のほうには、馬酔木の花が咲き、山頂のほうには、椿の花が咲くのである。
この山は、ほんとうに心の底から美しく感じられる山、泣く子の気持ちを静めるように、あれこれと
気を使って、守り大切にしている山であるよ。


桧原井寺池畔
碑番号(9)
作歌者−柿本人麿
書−吉田富三
(元日本ガンセンター所長 文化勲章受賞)
碑番号(10)
作歌者−倭建命
書−川端康成
(作家、ノーベル賞受賞)
 
碑番号(11)
作者未詳
書−久松潜一
(国文学者)
碑番号(12)
作歌者−柿本人麿
書−徳川宗敬
(伊勢皇太神宮大宮司)



Sightメニューへ


© ObaNet