Inscription(碑文)万葉歌碑めぐり



碑番号(1)
巻一の17、18 額田王
書・中河与一(作家)

うま酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の間に いかくるまで 道のくま いさかるまでに
つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見さけむ山を 心なく 雲の かくさふべしや

反歌
三輪山をしかもかくすか雲だにも 心あらなむかくさふべしや



(歌の大意)
なつかしい三輪山よ。
この山が奈良の山々の間に隠れてしまうまで、
また行く道の曲がり角が幾つも幾つも後ろに積もり重なるまで
十分に眺めて行きたい山であるものを、
たびたび振り返っても見たい山でもあるものを、
無情にもあんなに雲が隠してしまってよいものだろうか。
反歌
名残惜しい三輪山をどうして雲があんなに隠すのか、人はともかく、
せめて雲だけでもやさしい情があってほしい。あんなに隠すべきであろうか。
桜井市穴師(景行天皇陵の東)


碑番号(1)
作歌者−額田王
書−中河与一(作家)
碑番号(2)
道標
書−小林秀雄(文芸評論家)
碑番号(3)
作歌者−柿本人麿
書−武者小路実篤(作家)
碑番号(4)
作歌者−柿本人麿
書−佐藤佐太郎(歌人)
碑番号(5)
作歌者−柿本人麿
書−鹿児島寿蔵(歌人)
碑番号(6)
作歌者−柿本人麿
書−岡潔(数学者、文化勲章受賞)
碑番号(7)
作歌者−柿本人麿
書−棟方志功(版画家)
碑番号(8)
作歌者−柿本人麿
市原豊太(仏文学者)



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