Inscription(碑文)万葉歌碑めぐり



碑番号(31)
懐風藻 大津皇子
巻二の163 
大来皇女
書・福田恒存(劇作家、評論家)
 

金烏臨西舎 鼓聲催短命 泉路無賓主 此夕離家向 大津皇子

神風の伊勢の国にもあらましを何しか来けむ君あらなくに 大来皇女


(歌の大意)
金烏(太陽)はすでに傾いて、西の家屋を照らし、時を告げる鼓の音は、
死を目前にした短い命をせきたてるように聞こえてくる。
死出の旅路には、お客も主人もなくただ一人ぼっち。
この夕べ自分の家を離れて孤影さびしく黄泉の旅へ出立しなければならない。

伊勢の国にいればよかったものを、どうして帰ってきたのであろうか。大津皇子もいないことなのに。

吉備池北側の春日神社

碑番号(27)
作歌者−鏡王女
書−保田與重郎(国文学者)
碑番号(28)
作歌者−弓削皇子・額田王
書−金本朝一(古代史研究家)
碑番号(29)
道標
書−井上靖(作 家)
碑番号(30)
作歌者−春日蔵首老
書−朝永振一郎(物理学者)
 
碑番号(31)
作歌者−大津皇子、大来皇女
書−福田恒存(劇作家、評論家)
碑番号(32)
作歌者−大津皇子
書−中河幹子(歌人)
碑番号(33)
作歌者−大来皇女
書−小倉遊亀(日本画家)
碑番号(34)
作歌者−間人宿袮大浦
書−清水比庵(書家、歌人)
碑番号(35)
作歌者−作者未詳
書−大西良慶(僧侶・元清水寺管長)
碑番号(36)
作歌者−柿本人麿
書−宇野哲人(中国哲学者)
碑番号(37)
作歌者−野中川原史満
書−前川佐美雄 (歌 人)



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